昨日は盆休みでブログも休み。
今日は朝早くから久住山登山。
久し振りに「南登山口」から。
この南登山口ルートは10ほどある久住山登山ルートの中でも
最も古くからある名門ルート。
歩きやすく滑落の心配もなく、また自然豊で歩いて楽しいコースです。
ただ、車を置く場所がないためか、または登山口が判り難いためか
今、このコースを利用する登山者は多くありません。
私はこの日、このコースから「稲星山」と「久住山」に登りました。
今回、私は初めて山で人助けをしました。
久住山頂上から下りる途中で、遠くの方から「助けてー」と叫ぶ女性の声がかすかに聞こえました。
声は先ほど登った稲星山の方から聞こえてくるので、急いで稲星山に向かいました。
稲星山の登り口まで来ると、稲星山の中腹辺から今度ははっきりした声で「助けてー、動けない」という女性の声が聞こえてきます。私が「ケガでもしたのか。今から助けに行くからそこから動くな」と叫ぶと、今度は男性の「大丈夫、ケガはない」という声が、また少し違った方向から聞こえてきました。2人の姿は濃霧のため全く見えません。
つまり、この男女は濃霧のため離れ離れになり、2人ともどう進んだら良いのか判らなくなり、
パニック状態になっていたのです。
私は稲星山の登り口にいましたので二人に、「私の声のする方にゆっくり下りて来なさい」と言って2-3分おき位に「こちらーこちらー」と声を掛け続けました。
20分ほど声を掛け続けていると、二人がゆっくり下りてきました。
2人は何度も久住山に登っているが、こんな濃霧の日の登山は初めてで、
方向感覚がまったくなくなってしまったとのこと。
とても怖かったそうで、私は恐縮するくらい何度も2人から礼を言われました。
この日の久住山頂上辺は濃霧で視界は5メートル位だったのではないでしょうか。
久住山は普段は優しい山ですが雪と濃霧の日には悪魔の山に変身します。
過去にも二度ほど、雪で一度に5-6人が遭難死したという大きな山岳事故がありました。
特に久住山頂上直下の「避難小屋・トイレ付近」の窪地と「稲星山頂上」辺が
天候の悪い時には道に迷いやすく危険です。
私も、さらに予定していた「中岳登山」を濃霧と寒さのため中止して下山しました。
写真は私のセカンドカー「ホンダの軽トラ」です。
便利で重宝しています。(久住山の仙人)