御嶽山の噴火は大参事となってしまった。
5年ほど前、私も御嶽山に登り頂上の山小屋に一泊した。
当日は天気も良く山は登山客で賑わっていたが、
ヘルメットを被っていたのは見たところ私一人だけだった。
ヘルメットを被った登山客は大変珍しいとみえて、
山小屋の従業員に「ヘルメット男」をひやかされた。
しかし今思えば、その時の私の行動はそれほど突飛なことでもなかったのだ。
私は久住山に登り「硫黄山」を見るたびに
「この山は何時噴火してもオカシクはないな」と何時も思う。
現に、15年ほど前、小さな噴火を起こし久住町では少なからず騒ぎとなった。
私は今でも勿論、久住山登山の時にはヘルメットを被る。
もしも噴火が始まったら、先ず近くの避難小屋に逃げ込み
さらに赤川登山口、南登山口、本山登山口のどれかに向かい、
竹田市側に下山することを考える。
地形から考えて、赤川登山口に向かって逃げるのが一番安全だろう。
久住山と稲星山が盾になり、時間的にも短くてすみ、身をひそめる木や岩も多いからだ。
間違っても九重町側に逃げてはいけない。
地形的に有毒ガス、噴石、火砕流の直撃を受けるであろう。

(久住山の仙人)
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