所有している田んぼで米を作れなくなったので、農業委員会に地目変更を願い出た。
ところが、役所から示された地積謄本を見てびっくり。
私が祖先から引き継いだ田畑が、明治時代の借金の担保として今なお、抵当に入っていたのだ。
5人の債権者に千円の借金。
明治時代は、「千円普請」と言われ、千円で豪邸が建つ時代。
今だったら5千万円ほど?
私の先祖は地方の政治家で、選挙のたびに多額の借金をしていたとは聞いてはいたが、
やしゃごの私の代までまで借金が残っていたとは。
幸い、借金をしてから100年以上も経ち、貨幣価値が下がったことと、
5人の債権者は誰一人生存していないので、
私は、千円を国に供託して借金から逃れることができた。
地目変更も無事完了。
メデタシ、メデタシ。
(久住山の仙人)