今、暑さのピークですかね。でも,今日の朝の気温は18度。少し肌寒かったです。これから少しずつ涼しくなっていくでしょう。
暑さといえば、かれこれ40年ほど前の大阪で過ごした学生時代のことを思い出します。私は大阪一の歓楽街「ミナミ」のど真中にある寺に寄宿していました。寺の名は大蓮寺。足利尊氏由来の由緒ある名刹です。大阪の幹線道路、「松屋町筋」と「千日前通」の交差点に広大な境内を有し、裏は豊臣秀吉縁の神社である「生玉神社」に接するという一等地あります。大阪府の第二の名門校である天王寺高校(一位は北野高校)が昔この寺の境内にありました。卒業生には東京オリンピックを仕切った東東京都知事などの俊才がこの寺の校舎で学びました。また、谷崎潤一郎の小説「春琴抄」に登場する佐吉の墓があることでも有名です。この寺は、寺の中に、本寺と独立した寺(塔頭という)を同じ境内に有していました。その寺を応典院といい、私はここにタダで一人で住まわせてもらっていました。タダどころか寺の職員ということにしてもらって給料も貰っていました。ミナミで一軒家を借りると40年前でも家賃は月15万円位は要ったでしょう。何故タダでお金まで貰っていたのか。実は私は用心棒として住んでいたんです。大阪ミナミの夜は無法地帯だったんです。広大な大蓮寺のあちこちにある部屋には、京都大学薬学部の大学院生、大阪外大の女学生、近畿大生、武庫川女子大生の4人が下宿していました。因みに彼等の下宿代も月5千円の格安でした。
大阪ミナミの夏の夜は最低気温が30度以下に下がらない日が何日もありました。トンデモナイ暑さです。夏のミナミの暑さを考えればどんな暑さも我慢できます。
写真は久住高原「南登山口」にある石塔です。肥後藩主細川公が参勤交代道に一里塚の目印として建立した物です。広大な久住高原に良くマッチし清涼感を漂わせています。(久住山の仙人)

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