
作家の臼井吉見氏は「故郷に山を持つ人は幸福である」と語ったという。私は故郷に三っの山を持つ。大いなる幸せ者である。生家の眼前には祖母・傾山がある。真後ろには久住・大船山。ぐるっと首を真横に回せば根子岳・阿蘇山。中でも、いつも噴煙を上げている阿蘇中岳と奇怪な山容の阿蘇根子岳には子供の頃、心ひかれた。
九州は言わば「阿蘇アイランド」と言える。阿蘇の大噴火の際の火砕流は北は山口県まで、南は宮崎県の都城市にまで及んだという。有史以来、過去に起きた3-4回の大噴火で九州の生物はそのたびに絶滅を繰り返した。
阿蘇の噴火が今に残す遺物は多い。「埋もれ木」、「軽石」、「火山灰」、「溶岩」など。
写真の「石柱六条節理」もその遺物の一つである。旧竹田市の稲葉川岸と緒方町の大野川岸にある物がジオパークに指定され有名である。
有名ではなく、形もきれいではないが、長湯にもある。写真の様なものが。(久住山の仙人)
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