〇織田信長:
信長はいつも「人間50年、下天のうちをくらぶれば、夢まぼろしの如くなり、・・・・・」と幸若舞『敦盛』を唄い舞ったという。身辺に常に「無常観」を漂わせていたに違いない。
また、信長は日本史上稀なる殺人鬼。彼が考え出したという竹鋸で通行人に首を挽かせるという処刑方法や釜ゆで、蒸し焼き、串刺し、磔、蓑踊り(蓑を着せ火をつけ焼き殺す)などの残虐な方法で多くの人を、さらに戦でも数万人ともいわれる人々を老若男女、身分職業に関係なく惨殺したという。
「怖いもの見たさ」で遠くからこっそりと信長を見てみたい。
〇豊臣秀吉
「一を聞いて十を知る」、この言葉の典型のように頭脳明晰な人物だったというのが豊臣秀吉である。また「人たらし」といわれるほど魅力にあふれた人でもあったらしい。さらに、秀吉は、この時代、幼少の頃から学問を叩き込まれて育った教養人揃いの戦国大名(細川、伊達、武田、明智等々)に伍しても引けを取らぬほどの知識を持った人だったという。幼い頃貧しくて、教育を受けられなかった秀吉は成人後、秘かに激務の間をぬって猛烈に勉学に励んだ努力の人でもあったようだ。世界史的にみて、英雄と呼ばれるに資する人物は日本では秀吉、ただ一人である。
直に接して、その溢れる才能に触れてみたい。
〇西郷隆盛
隆盛は「仁の人」と言われる。「三日の間、隆盛と接すれば一生離れなれなくなる」と言われ、カリスマ性をも備えた人格者だったそうだ。また日本で最初の陸軍大将という経歴から、「武の人」と思われがちだが、薩摩の藩校時代は藩校きっての俊才で「文の人」でもある。
文武両道の人格者。
崇高なその人柄に触れてみたい。
〇宮沢賢治
賢治は「八面体の人」と称されることがある。あらゆる方面に通じて、その才能を発揮したからだ。自然科学、人文科学、音楽、美術、宗教学、そして登山(岩手山)と温泉も好き。また生涯不犯の人としても知られている。さらに一日に玄米4合をトマトをオカズにして食し、生き物が可哀そうという理由で肉は口にしなかったという。森羅万象、全てに優しい。
直接お会いして、優しさとあらゆることを教えてもらいたい。
(久住山の仙人)
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