写真はカラスヘビの死骸です。車に轢かれたか、タヌキかキツネか、またはイタチかテンに襲われたか。あるいは猛禽類(ワシ・タカ)に襲われたか。ちなみに、ワシ、タカの餌のほとんどはヘビです。カラスヘビはシマヘビの黒色変種です。比較的性格の大人しい日本の蛇の中にあってこのシマヘビだけは例外で気性が大変荒いです。ヘビの方から人を攻撃してくるのはこのシマヘビだけです。マムシでさえ自分の方から人を襲ってはきません。以前、私の叔母が畑の草取りをしていて、手をシマヘビに咬まれました。叔母はシマヘビだから大したことはあるまいと思い放置しておいたところ、咬まれた傷はいつまでたっても治らずついに医者に行きました。治療を受けてもなかなか完治しませんでした。ヘビはすべて毒を持っているようです。シマヘビにも弱い毒があり、毒に弱い人はなかなか傷が塞がらないようです。
尚、竹田・大野地方でカラスヘビと言われているのは実はジムグリという別の種類の蛇です。本当のカラスヘビはシマヘビの黒色変種です。カラスのように黒いということからカラスヘビと呼ばれています。ジムグリは50-60センチの黒褐色をした大変大人しいヘビです。ネズミとモグラが主食です。昔、悪童どもが尻尾を捕まえて空中でクルクル廻して遊んだヘビはこのジムグリです。幼体は大変鮮やかな色をしています。昔はこのジムグリはいたる所に沢山生息していましたが、今では見ることは極めて困難になりました。(久住山の仙人)
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