竹田の市花はシロユリである。
別名ヤマユリと言ったりハコネユリと言ったりする。
元々、九州にはなかった花だが、竹田市と豊後大野市の西部には今も僅かに自生している。
これは岡藩主中川公が箱根に自生していたものを自分の領地に持ち帰ったことに由来する。
花は綺麗で見事だし、何よりも根は食料になる。
百合根は優良なデンプンでしかも美味い。
籠城の際の又は飢饉の際の非常食として、藩内各地で植え付けが奨励されたようだ。
私も10年ほど前に豊後大野市の知人からユリの球根を分けてもらい
駐車場の法面に40-50株ほど植えた。
年々数は減ってきていたが毎年綺麗な花を咲かせていた。
ところが今年はすべてのユリが猪に掘り返され球根を食べられてしまった。
ユリは傾斜度60度ほどもある急斜面に植えていたのだが。
一株残らず掘り返され食べられてしまった。写真は掘り返されたユリ。
憎きイノシシ。

(久住山の仙人)
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