小学生の時、「久住山」ばかり描いた故「白壁康」画伯に絵を習った。
40歳の頃、竹田市に発し今日に伝わる「豊後南画」を
田能村竹田の末弟子に習った。
従って絵には多少興味がある。
誰が史上最高の絵描きかと考えれば
現代ではピカソというのが定説である。
しかしピカソを理解出来る人は少ない。
私もピカソはサッパリ判らない。
私は日本の「円山応挙」こそ世界で史上最高の絵描きと思う。
応挙は「脚のない幽霊」の画で有名であるが、実は非常に多面的な画家である。
幽霊画の他に、山水画、動物画、植物画、人体や動物の解剖図などなど色々描いている。
作品はみな科学的で極めて精密に写生されている。
そして情緒的な面もあり気品がある。
従来の日本の絵師達が写生ではなく昔から伝わるお手本見て描いたのと違い
応挙は正確な観察に基づいて描いた。
応挙は単なる絵師ではなく動物学、植物学等々に通じた博物学者でもあったという。
和製「レオナルドダビンチ」とも言えよう。
彼の真骨頂とも言える作品がイギリス大英博物館に、館の至宝として展示されているとのことだ。
作品の題名は失念したが、池に張った氷が正に融けんとして生じた
氷の亀裂を描いた画だそうだ。
後世、円山応挙こそが史上最高の画家とし認められる日が来ると
私は確信する。(久住山の仙人)
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