昨日16日の早朝、久住連山の一つ「三股山」で行方不明になっていた
68歳の福岡市の女性がヘリコプターで無事救出された。
この女性は単独で三股山に登ったらしい。
三股山は優しい山容に似合わず「怖い山」である。
三股山の頂上はヒョウタンを横にして水に浮かべたような形状をしている。
そうそう、丁度「ひょっこりヒョウタン島」だ。
登山口はヒョウタン島の先端部分、そして上の小さい膨れた部分に西峰があり、
下の大きく膨れた部分に主峰、南峰など4っの峰がある。
さらにヒョウタンの底の方に大きな噴火口があり、その周りに小さな峰もある。
登山者の5割ほどは西峰で引き返し、4割位は主峰の方まで行き、
残りの1割位は噴火孔の方まで行くようだ。
西峰で引き返すには安全性に何の問題はない。
主峰もしくは噴火口まで行くとなると、行きは少し道が判りずらいが
天気が悪くなければ行ける。
帰りとなると問題だ。
主峰の方からは西峰が見えにくく下山道を探すのに戸惑う。
ガスがかかっていたら、帰り道を探し出し西峰にたどり着くのは極めて困難になる。
今までに多くの登山者が、この三股山で下山道が判らなくなり、SOSを発してきた。
「三股山には一人では登るな、天気の悪い日には登るな」である。
写真は久住町都野の老人施設「ヴァルドググラス久住」から撮影したもの。
左が久住山で右が大船山。その間に小さく見える山が「三股山」である。

(久住山の仙人)
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