最近、民謡の三味線伴奏をする機会が多いので、練習をしない割には
三味線演奏技術が上達してきているように思う。
楽譜を見なくても適当に歌い手に合わせて三味線撥を動かす、
つまり、誤魔化し方が上手くなってきたのだ。
三味線は西洋楽器でいえばピアノのような物。
唄に合わせて伴奏するにはこれほど優れた楽器は他にない。
(ギターを除けば)
歌いながら弾けるのもピアノと同じで他の楽器にはない優れた点。
また三味線を作る技術も凄いと思う。
固い紅木を3分に分解できるように作る技術は、
手先の器用な日本人でなければ

出来ないであろう。
写真の三味線は私の曾祖母(サト;1875年生)が
我が家に嫁いで来た時の嫁入り道具の一つ。
恐らく今から150年前ぐらいに作られた三味線。
今の三味線とは違いヤマザクラの木で作られた棹で出来ており
しかも大変珍しいことに、棹に紅が擦り込まれている。
今日では見ることのできない極細棹の三味線である。
私の曾祖母はこの三味線で近隣の娘たちに三味線を教えていた。
今から約100以上前の遠い昔の話。(久住山の仙人)
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