イスラム国が拘束していた捕虜を焼き殺した、との報道を聞き身の凍る思いがした。
イスラムの教えにはナイフで首を切る、石つぶてで殺す、手首を切り落とすなど
罪に応じて、具体的な刑罰があると聞くが、油で焼き殺すなどの方法もあるのだろうか。
アラブに行ったことのある人達の話を聞くと、アラブ人は非常に助け合いの精神が強く
富める者は貧しい者に惜しげもなく施しをするという。
東洋でいう「惻隠の心」を持った人達と言う。
砂漠という厳しい自然環境が、人の心を優しくも激しくもしてしまうのであろう。
かって日本でも、織田信長は、釜茹で、蒸し殺し、竹刀で通行人に首を切らせる、蓑踊り(蓑を着せて火をつける)など残虐の限りを尽くして人を殺したという。
ヒトという動物はどこまでも残虐になれる不思議な動物だと思う。
尚、余談だがヒトと同じ攻撃性と残虐性を持つ動物はDNAが98%ヒトと同じチンパンジーだそうだ。
ただ、チンパンジーとDNAが99.99%同じボノボ(ザイール川を挟んでチンパンジーの対岸に住む類人猿)は攻撃性をまったく持たないという。
ヒトは、チンパンジーとボノボが進化の過程で分れた際、運悪くチンパンジーのグループに属してしまい、攻撃性と残虐性を遺伝形質として身につけてしまったようだ。
写真は小雪降る今朝の長湯。

(久住山の仙人)
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