近くに住む、子供の時からの知り合いの老人から
「ヒロフミさん、ちょっと来ちょくれ」の切羽詰まった声の電話。
一人暮らしの老人なので泥棒に入られたのか、またまた転倒して骨折でもしたのか?
大急ぎで駆けつけてみると、老人が言うには
家にツバメが巣を掛けており、その巣の中のツバメのヒナを
ヘビがまさに襲おうとしているとのこと。
見てみると、垂直の壁を1メートルほどのアオダイショウが巣に向かってよじ登っている。
壁は垂直だが、ヘビは壁板にある僅かな板の継ぎ目に
ウロコを引っ掻けてジワジワと巣に迫っている。
実は、このヘビ、昨年も今年と同じ時期の同じような時間に来て、
この時はヒナをすべて丸呑みにしてしまったとのこと。
巣の下には犬が繋がれており、また家主の老人が「コラ-、コラー」と叫んでも
犬は駄犬、老人は年寄り、とヘビはバカにしていて
それ等にはお構いなしに巣ににじり寄っている。
それで、私が傍にあった虫除けスプレー「キンチョール」をヘビに噴き掛けたところ
ヘビは2メートル下のコンクリート面に落下して庭の植え込みの中に退散した。
ツバメの命を守れて良かったです。
写真はツバメの巣を襲おうとしている体長1メートルほどのアオダイショウ。
写真中央、白い光の上部にヘビの頭が見える。

(久住山の仙人)