竹田市宮城地区に「墓守サクラ」というシダレザクラがある。
樹齢80年でヒトに例えるなら「娘18、番茶も出花?」と言うところ。
花といい、樹形といい、ロケーションといい
九州一番の名桜と私は思っている。
この桜の、桜守のS氏から、桜の後継のため、接ぎ木を数年前から頼まれている。
毎年、挑戦しているのだが失敗続きだ。
それで、今年は今までと違うやり方を試みた。
ぺっとボトルに植えたヤマザクラに今年出来た葉の付いた新梢を5月に継いだのだ。
普通、接ぎ木は寒い1月か2月に採った休眠中の芽がついた前年の枝を3月頃に継ぐ。
今度の、この誰も行ったことがないであろう方法で接ぎ木したシダレザクラは
接いで一月経つが、枯れることなく成長を始めた。
成功したら桜守のS氏に届けるつもりだ。

(久住山の仙人)
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