最近、ある会議で大分県内の某市の市長と一緒になった。
彼と私は以前からお互いを知っている。
彼の家と私の家は、江戸時代と明治時代に二度の縁戚関係を結んでいるのだ。
私の家にある江戸時代の墓標に、そのことが刻記されている。
そのため彼の奥さんとお母上様は、私の家の方がどちらかというと分家にあたるのに
拙宅まで墓参に何度か訪れてくれている。
しかし市長と私は、今までに一度も言葉を交わしたことはない。
今回、思い切って市長に話しかけてみた。
すると、相手の方も私と話してみたかったようで、たちまち親密な会話となった。
例え僅かでも「血が同じ」ということは恐ろしくも奇妙でもある。
お互いが全てのものを許容しあい、お互いを認めあう。(久住山の仙人)
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