石見神楽を初めて観た。
地元の竹田の神社の神楽座は、私が神主ということでよく観る。
地元の神楽は高千穂に源を発す御岳流で
素朴さと力強さが特徴。
演舞はすべて古事記に乗ったもの。
それに比べて昨日観た 石見神楽 は竹田のそれとはかなり違う。
衣装がとにかく派手で豪華。
太鼓や笛も高価のようで演奏技術もすごい。
舞も激しく細かく、洗練されている。
何よりも竹田のそれと異なるのは、舞手が喋ること。
大分県の神楽の舞手は、まったく言葉を発しない。
演目も古事記からではなく、平安時代の「大江山の鬼退治」。
観ては、確かに面白い。
何かに似ていると思ったら、歌舞伎だ。
歌舞伎は出雲が発祥の地という。
島根地方の神楽が歌舞伎に発展していったのだろう。
(久住山の仙人)
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