
友人のOさんが畑仕事をしていた時、畑に被せた黒いビニールの上にツチノコのようにズングリしたマムシを見つけた。
マムシはOさんに攻撃の態勢をとったため、Oさんは身を守るため棒でマムシに一撃を加えた。
すると、驚いたことにマムシの体から数匹のマムシの幼体が出てきたとのこと。
しかも、これまた驚いたことに、生まれたばかりのマムシの赤ちゃんが皆、親と同じように
攻撃態勢をとったとのこと。
やむなく、Oさんはこれらの幼体も退治したとのこと。
私の地方では「マムシは秋に子供を口から産む。そのため親は石や岩に噛みついて自分の牙を折り口から子供を吐き出す。この時期のマムシは牙がないので尖った尻尾で人を刺し毒を注入して殺す」と実しやかに伝えられ、多くの人がこれを信じている。
我が故郷は何と浮世離れした平和な里かと思う。
(久住山の仙人)
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