二週間ほど前、私が三味線の師匠の家で三味線を弾いていた時、庭で師匠の飼い猫が
イタチと死闘を繰り広げたとの話は既にご披露した。
ネコは顔に深手の傷を負ったらしく、顔が腫れあがり、餌も食べなくなり
しばらくは飼い主にも近づかなくなっていた。
ところが最近傷も癒え、やっと飼い主の傍に寄ってくるようになった。
この間、師匠が「この傷は治るかな?」とネコを私に見せた。
私は正式な獣医師の資格は持たないが、野生動物の簡単な治療は行う。
タヌキ、イタチ、テン、各種の野鳥など。
ネコをよく診ると左側の上唇が3分の1程食いちぎられて無くなっている。
元のような完全な再生を望むのは難しい。
しかし生活にそう支障はなさそうだ。
以前、交通事故に遭ったイタチを飼育したことがあるが、イタチに大きな肉塊を与えると
噛みついて全身をローリングさせて肉を噛みちぎる。
ネコもイタチに上唇に噛みつかれ、ローリングされて唇を噛みちぎられたのであろう。
イタチ恐るべし。(久住山の仙人)
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